水抜栓の凍結

2021年、今シーズンの年末年始は水道凍結の多発で幕を開けました。年末から依頼が殺到し、電話は鳴りっぱなしの状態。皆さん大変お困りの事とは思いますが、受けた順番に回っていても全く追いつかない状況です。

寒波が来るので水落をしっかりしましょう、という警告は出ていたのですが「水落をしても凍った」という例もちらほら。暖房を全くつけずに家を数日開けていたアパートでは、蛇口の破裂なども起きています。昨日お伺いしたお宅では、何と水抜栓の凍結が見られました。

下が物置になっている基礎高のお宅。「水抜栓がきつくて回せない」というお電話をいただき、伺って中を確認してみたところ、凍り付いていました!

外側の管(外とう管)と内側のロット棒(回す部分)の間に、びっしり氷ができています。原因は、内部部品の劣化による水漏れで外側の管の中に水があがってきて、それが凍結してしまったせい。「きつくて回せない」のは、凍結していたからだったのですね。

修理は、まずお湯をかけて氷を溶かし、溶けたところで内側の棒(ロット棒)lを取り出して先端の部品(ピストン)を交換します。その後元通り戻してからお客様に水抜栓を操作していただき、きちんと回ることを確認して作業終了です。

「こんなことは家を建てて以来はじめて」というお客様。たまたま水抜栓の漏水と寒波が重なってしまったため起きたアクシデントでした。

器具の不良かなと思われることが、実は凍結が原因だったということはよくあります。蛇口の水漏れでも、中のパッキンや部品の不良かなと思ったら凍結して破裂していた、という例や排水のつまりだと思ったら排水凍結だったということも。

家が古くなると、中の設備も一緒に老朽化します。そして、「今までは大丈夫だった」はずなのに凍結によるトラブルが起きやすくなってくるのです。「なにか変だな?」と思ったらすぐ見てもらうことをおすすめします。家を定期的に健康診断してもらっていると、何かあった時にあわてなくて済みますよ。

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